歯医者のイメージというと、まっ先に挙げられるのは「痛い」というこ とでしょう。 |
しかし、現在は麻酔用の器具も良い物が出ていますので、 |
丁寧に時間をかけて麻酔をすれば、だいたいの治療は痛くなく行うことが できます。
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ただ、あまり放っておき過ぎて、強い痛みが出ている場合は麻酔が効きづらい場合があります。 |
炎症が強い部分では麻酔薬の成分が中和されてしまうことが起こるため だと言われています。 |
このような場合でも、時間をかければ麻酔を効かせることができます。 |
歯科の分野で使う麻酔は、主に『浸潤麻酔』という方法で行います。 |
浸潤麻酔とは、痛みを取りたい部分の近くに麻酔薬を注射してしみ込ませ る方法です。 |
麻酔薬はだんだん染み込んでいって最終的に歯の神経に到達 します。 |
そうすると、削っても痛くないようになるのです。 |
みなさんも歯医者で麻酔の注射を打たれてから、しばらく時間を置かれた と思うのですが、 |
これは麻酔薬が染み込むのに必要な時間なのです。 |
●麻酔をすると・・・ |
歯医者で麻酔をしたことがある方は、唇が腫れたようになった記憶があ ると思うのですが、 |
これは感覚の神経が麻痺してしまうために起こる錯覚 です。 |
実際に唇やほっぺたが腫れてしまうことはありません。 |
また、「うがい」をするときに、お水が唇の横から漏れてしまった方も いらっしゃると思います。 |
これは、ほっぺたの筋肉を動かす神経が麻痺し てしまうために起こります。 |
浸潤麻酔の性格上、麻酔が効いてほしい部分以外も麻痺してしまいます 。 |
お子さんの場合、面白がってさわり続けたり、咬んで遊んだりすること が多いようです。 |
麻酔が覚めてくると、痛くなってしまうので注意が必要 です。 |
熱いものを飲んで、気付かずに火傷してしまうこともあります。 |
麻酔をしたあとに飲食する場合は、麻酔が完全に覚めて、しびれがとれてからにしましょう。 |
●麻酔の副作用 |
麻酔薬には血管収縮薬という成分が含まれています。 |
これは麻酔をした 部分の血管を細くして血行を悪くする薬です。 |
なぜこのような薬が含まれているのかというと、血行が良いと麻酔の |
成分 が他の場所に流れていってしまうからです。 |
麻酔薬の成分を一ケ所に留めておくために、この薬を麻酔薬に |
混ぜる必要 があるわけですが、血行が悪くなることによりお口の中の表面が |
荒れることがまれにあります。 |
口内炎みたいな状態になり、ピリピリと痛くなった りします。 |
また、麻酔薬自体が体質に合わず、気分が悪くなる場合もあります。 |
麻酔後になにか異常を感じた場合は、すぐに歯科医師やスタッフに声をか けてください。
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注射をした後、鈍い痛みが残ることがあります。 |
とても細い針を使いま すが、多少歯肉に傷ができますので、 |
それが原因である場合がほとんどです。 |
2〜3日で痛みはなくなると思いますが、痛みが消えない場合は |
遠慮 なく歯科医師に御相談ください。 |
■今回のポイントは・・・・ |
・麻酔をするとこうなります ・麻酔の副作用 以上今回の内容でした。 |
最後までお読みいただきありがとうございました。 |