どんなことでもそうですが、ず・・・っと気持ちをはりつめて継続していくことは、たいへん難しいことですよね。
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虫歯の予防も例外ではありません。
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●まじめなお母さんによくあるパターン●
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「わたしは今まで歯でとても苦労したから、子どもにはこんな苦労はさせたくない。
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初めての子だし、経験もないからどうしていい
かよくわからないけれど、とりあえず育児書に書かれている通りに
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やってみるしかないわね。 |
育児書に書かれていることは・・・
・歯が生え始めたら、食後にぬれたガーゼなどでよごれをふきとり ましょう。
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・奥歯が生え始めるころには、歯ブラシを使って、お母さんのひざの上でていねいに磨いてあげましょう。
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・おやつの時間を決めるなど、規則正しい食生活習慣を身につけましょう。
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・3〜4歳を目標に、子どもが自分で
歯みがきできるように練習させましょう。
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なるほど!と思って始めてみると、いつしか壁にぶちあたります。
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子どもはじっとしていません。
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口の中をさわられることをいやがります。
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対策についても、育児書にはきちんと書かれていす。
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・「口の中をさわられることに慣れさせよう」
徐々に徐々に、少しずつ少しずつ、口の中をさわられることに
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慣れさせようと努力しているのに一向に慣れてくれない。
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そ れどころか、日増しにいやがるようになってきちゃった。
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・「子どもは「まねをする遊び」からいろいろなことを覚えていきます。
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まず、お母さんとお父さんがお互い仕上げみがきをしてみましょう。
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すると子どもも自分にもしてと言ってきます。
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いやがるお父さんに無理やり仕上げみがきをして、子どもに見せてみたけど、子どもはしらんぷり。
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育児書の通りになんていかないじゃない!
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・歯みがきをする時は好きな音楽を流したり、子どもに話しかけ
てスキンシップの時間にしましよう。
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歌を歌ったり、音楽やビデオをながしたりしても、子どもは逃げるばかり。
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すべてからまわりで、ストレスは溜まってくるし・・・
・「子どもが嫌がったり、抵抗するからといって、
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あきらめないことが、何より大切です。 |
半年先、1年先を考えて続けましょう。
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こんなこと延々つづけるなんて、ありえない!!!
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●当然です!無理なんです●
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育児書の通りにやれば、虫歯を予防することはできるでしょう。
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でも、お母さんにとっての貴重な時間の大部分を、虫歯の予防
に費やさなくてはならなくなります。
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実は、育児書の虫歯予防法は、たいへん効率の悪いものな
んです。
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それが、「3・6・12の法則」です。
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●3・6・12の法則!?●
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3さい: 乳歯の奥歯が生え始める時期 6さい: 6さい臼歯が生え始める時期
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12さい: 12さい臼歯が生え始める時期 たったこれだけのことなんです。
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キーポイントとなる歯が生え始 めた時期にだけ注意をします。
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乳児期〜幼児期なら3さいの 時だけ、集中的に予防をすればいいのです。
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歯は生えたばかりのころ、たいへんやわらかくとても虫歯になり
やすい状態です。
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しかし、生えてから1年ほどたつとだんだん硬く 成熟し、虫歯になりにくくなります。
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この虫歯になりやすいデリケートな時期だけがんばれば、その後は虫歯になることはありませ
ん。
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ただし、歯みがきだけにたよっては、お母さんの精神的・肉体的負担は軽減しません。
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さまざまな補助療法を用いて負担軽減をはかりましょう。
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第2号では、虫歯予防先進国フィンランドで、具体的にどん な虫歯予防が行われているかをご紹介しましょう。
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■今回のポイントは、・・・・・ ・まじめなお母さんほど「はまる罠」
・育児書通りにはいかない ・3・6・12の法則
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以上今回の内容でした。 |
最後までお読みいただきありがとうございました。 |